ダメ王子×わがまま姫

「美琴の家でかい…。」


リムジンは門をくぐり庭を走っている。


『そりゃ東京ドーム3つ分の敷地面積だもの。』



「あっさり言ったけど…それけっこうすごいぞ……。」



神楽は緊張してきたのかソワソワしだした。



リムジンが止まって私たちは降りた。



「美琴!!」



お兄様が抱き着いてきた。



「元気だったか?」


頭をわしゃわしゃと撫でられた。



「もしかして…皆斗?!」


神楽を指差して言った。


「はい。はじめまして凌さん。」


おぉ!!


礼儀正しい。



「はじめましてなんか言うなよ♪俺と皆斗の仲だろ?」



どんな仲だよ………。