神楽はナプキンを広げて自分の膝に置き、フォークとスプールで器用に食べる。



「合格ですわ。」


『ヘンディーがパスタは合格って言ってるわよ。』


ヘンディーのフランス語を神楽に通訳した。



「よっしゃ!」


ここまで来るのが長かった。


これでだいたいの食事は大丈夫ね。



もうすぐパパに紹介してもいいかも。



「最近凌さんから電話ないな。」


なんかお兄様に神楽を電話で紹介したら意気投合したみたいで仲がいい。



そう言えば…週に2回は電話してきてたのにな。



プルプルプル−。


ちょうど電話が鳴った。



「もしかして凌さんかも。」


神楽が急いで電話をとった。


「もしもし?あっ!凌さん♪」



噂をすればお兄様…。



「なんか美琴に変われってさ。」