愛留が無理矢理引っ張って連れて来た打ち上げ。


なんで愛留が美琴の家を…?



でもやっぱり来るんじゃなかった。


美琴を見るのが辛い。


屋上でフラれたあの日から……


すべてが色をなくしたように枯れていった。


和樹からも軽蔑された。



当たり前だ。


でも俺は今でも美琴が1番だ。



「皆斗。ちょっと顔貸せ。」


打ち上げの場で瀬本が呼び出して来た。



『なんだよ。』



「何があった?」



和樹でさえ気付いてなかったことを瀬本は気付いていたのかもしれない…。



俺は…誰かに気付いて欲しかった…


知って欲しかった……


大好きな美琴を手放した理由を。