「やっぱり神楽くんと羽山さん来なかったね。」


女の子が呟いた。


「当たり前でしょ!どの面下げてここに来るのよ!!」


夏帆が言った。


「ってか羽山は文化祭の時いなかったから関係なくね?」



「そうだよね!!」



みんなが次々にフォローした。



「お嬢様…お客様です。」


ヘンディーが私の耳元で呟いた。


『通していいわよ。』



周りのみんなはフランス語に感動して騒いでいる。


でも…その騒ぎは一瞬で消えた。



ヘンディーの後ろには神楽と羽山さんがいたからだ。



「えへ♪来ちゃった。私もC組の一員だからいいでしょ?」



そう言ってジュースをグラスにつぎだした。