「今日がいい。今日じゃないと嫌。」



愛留が半泣きになりだした。


だからこいつの性格は面倒だ。


『……はぁ〜。ごめん、美琴。』


俺は美琴に詫びを入れて学校案内をすることにした。






『ここが保健室。』


「ふ〜ん。」


ふ〜んって…………

せっかく案内してやってんのに。



「なんで大同町さんなの?」


愛留はさっきからこればっかり。


『だから何回も言わすな。好きだからだよ。』



「どうせ大同町さんは政略結婚なんだから傷つくのは皆くんなんだよ?」



だからなんだよ……。


俺が政略結婚潰すために努力してんだよ。



「その黒髪も似合わない。」



ブチッ。



『愛留…少し黙れよ。』


カンに障ることばっか言いやがって。