「しかしなんで嬢金学園から変わって来たんだろうな。」



和樹くんがいきなり話に入った。


『嬢金?』



「超金持ちしか入れない私立の学校。」


そういえば…イトコの家は金持ちとか言ってたわね。


『なんでこんなボロい公立の学校に変わって来たのかしらね。』



「ほんとだよね〜。男子、鼻の下伸びてるし…。」


夏帆が軽蔑するように言った。


「俺は夏帆ちんだけだよ!」


「和くん!!!」


なんかミュージカルが始まってるわよ…。




あれ?



神楽がいない…。



教室を見渡すと神楽がいなかった。



私は教室を出て廊下を見渡したけどいない…。



「あなたが大同町さん?ちょっと話さないかな♪」



羽山さんに手を掴まれてぐいぐいと引っ張られている。



どういうこと!!!汗