「そうだ。俺あげたいものがある。」


そういって神楽はポケットをあさりだした。



「はい。」


小さい箱を私に差し出した。


『開けていい?』



神楽はにっこりと頷いた。



私が開けるとそこにはキラキラしたティアラ型のブローチが入っている。



『これ…。』



「これさ、美琴とケンカした日に二人で買いに行くつもりだったんだ。」


そうだったんだ…。


『でも私誕生日でもないよ?』



私の誕生日は11月。



「俺の物って印。ずっと付けとけよ。」


神楽はブローチを取り出して私の制服に付けた。



『私は物じゃないけど?でも神楽のわがままきいてあげる。』



「わがままなお嬢様にわがままって言われたくな〜い。」



なんだと?!