★数日後★



「おっはよー、マイハニー♪」



蜂矢先輩は朝からハイテンションであたしに飛びついてきた。



「……誰がマイハニーですか。」



「もぉ、華ちゃんたら照れちゃって~」



「べ、別に照れてません!先輩の『マイハニー』とやらになった覚えないんですけど……。」



「またまた~、文化祭の時に俺のこと好きって言ったじゃん♪」



……春ちゃん、やめてくだせぇ。そのことは思い出したくないんでござるよ……。



あの後、先輩のファンの仕業なのにあたしが先輩のクラスの学級委員さんに怒られたんだから……。めっちゃ恥ずかしかった………ι



「あれは、しょうがなく言っただけです。」


そうだよ……。

しょうがなく言っただけ……。


別に……、
先輩のことなんか……。



「えぇ~、華ちゃんひどいッ;」



「じゃぁ、あたし教室行くんで。」



「……うん。バイバイ、またね;」



蜂矢先輩と離れ、あたしは自分の教室に向かった。



「ハニーの嘘つきぃぃぃいぃぃ!」



後ろから、先輩が叫んだ。


はずッ……ι


誰がハニーじゃ。