「えーと、……麻耶と…」



あたしは、麻耶に助けを求めた。



「あっ!華~あたし急用できちゃったぁ。バイバイ!!」



そう言って麻耶は去ってしまった……。



麻耶め……。



「華ちゃん?一緒に帰れない??」



先輩はうるうるした瞳で聞いてきた。



うっ……。反則だよ。

先輩!反則です!その瞳はっ!!
レッドカードッ!!



……でも。



「むむむ、無理で「よし!では、帰ろう!!」


はいぃ??
人の話を最後まで聞けぇぇえぇ!!




先輩は、あたしの手を引っ張って歩き始めてしまった。