でも、オバケが嫌いなおかげでいいこともあった。



華ちゃんが俺の手を握ってくれた!!



ヘタレ先輩って呼んでくれた!!


間違えた…。ヘタレ先輩は嫌だ……。



手を握った時、華ちゃんに俺のドキドキ聞こえていなかったかなぁ?

お化け屋敷中に響きそうなくらいドキドキしてたんだ。




なんとか、無事(?)に出口に来れた。



俺はもう、ヘトヘトだぁ。



「先輩はそこらへんに座っててください。」


そう言って、華ちゃんは俺のために自販機にいちごみるくを買いに行ってしまった。



「春人?」



華ちゃんを待ってる時に突然、声をかけられた。


振り返ると中学の時の元カノ玲菜がいた。