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「キスしちゃったの!?なんで?」



放課後、麻耶にさっきの出来事を話した。




「な、中野くんの……尾行をしてて………」


「は?ちょ、ちょっと、待って……誰を尾行してたって??」



はっ!!


いけない!口を滑らせてしもうた!!



「は~な~?どういうことかな~?」



ひぃっ!

麻耶は怖い顔をした。



「えっと、でもでも!!こ~んなに、中野くんのことがわかったよ!」



あたしは、麻耶に調査メモを見せた。



「ね?中野くん彼女いないよ!!麻耶、チャンスだよ!?」



「華……。あたしのために、こんなストーカーみたいなことを……。」



麻耶はあたしの肩に手を置きながら言った。


「え?なにそれ、感謝してんの?変態扱いしてんの?」



「華ッ!!あたし、告白するよ!!」



「ほ、本気で!?」



「うん!」



「そっか、あたし応援してるよ!!」



麻耶に彼氏ができるのは、ちょっと寂しい気もするけど……、うまくいってくれたらあたしは誰よりも喜ぶよ。

がんばってね。麻耶……。