あたし、



先輩と――……


キスしてしまった。



あたしが先輩を引っ張ったと同時にあたしが後ろに転び、先輩も一緒に倒れてしまい、こんな体制になってしまった。



二人とも一時停止。



「わっ!ご、ご、ごめん!!///」



沈黙を破ったのは先輩だった。



「い、いえっ!///」



先輩は顔を真っ赤にしていた。


顔が熱い……。


あたしもきっと顔が赤いだろう。



なんでだろ……。

キスなんて何回もしたことあるのに……。


先輩と触れた唇が熱い………。


こんなのは初めてだ……。



「あ゛、中野氏!!」



先輩がそう言い、あたしは後ろを振り返った。



あたしの後ろには中野くんが立っていた。



「あ、ごめん!高宮!!見るつもりはなかったんだ!」



そう言って、中野くんは走り去ってしまった。