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「よしよし。お前よく食うなぁ」



相変わらず、あたしと蜂矢先輩は中野くんを尾行していた。


中野くんは、学校の裏庭で捨て猫にエサをあげていた。



「いい人だ………。これは女心を掴みますな」



あたしが言った。



「えっ!!華ちゃん、掴まれちゃった!?」



「は?」



「やだやだ。俺も華ちゃんの心掴むっ!!」



先輩は中野くんの所に行こうとした。



「ちょっ、先輩!!見つかっちゃう!!」



あたしは、先輩をグイッ引っ張った。




ドサッ――………



え?


えぇ~!?



「ん?なんの音だ?」


と中野くんが言ったのもあたしには聞こえていなかった。




だって、だって



あたし、