「はっなちゃーん♪なにしてんの?」



「なんだ。蜂矢先輩ですか……。」



「むっ。なんだとはなにさぁ」



蜂矢先輩は少し頬をふくらませた。



「で、なにしてんの?」



「偵察です。」



「偵察ぅ?なにそのメモ」



そう言って、先輩はあたしから調査メモを奪った。



「えっ――……。華ちゃん」



「な、なんですか……ι」



先輩は恐ろしいものを見たような顔をした。


「華ちゃんって………」



ゴクリ



あたしは唾を飲んだ。


「華ちゃんって、ストーカーだったの?」



「なっ、なんでそうなるんですかっ!?」



「しかも、俺以外をストーカーするなんて!!ひどい華ちゃん、俺というものがありながらっ!」



先輩は、両手で自分の顔を覆った。



「だから、ストーカーじゃないんで!!そんで、あたしと先輩はそういった関係じゃないんで!!」



「じゃあ、何よこのメモは!?あなたやっぱり浮気してたのね!」



「なに、夫の浮気を発覚しちゃった妻みたいに言ってんですか!」


なんだこの人は……ι