「うん。ごめんね?………でも、君が悪いんだ。君が僕を見てくれないから、蜂矢春人ばかり見ているから………。」



…な……なにこの人。


怖い……。


怖いよ……。


狂ってる。



彼の手があたしの頬を触った。



「いやっ!!触んないでっ!」



「―――っ」



ドカッ――………



彼があたしを殴った。


な、………なんで、なんであたしが殴られなきゃなの……?



意味わかんない……。


助けて……助けて。

先輩………。



あたしの目から涙が溢れでた。



「君は僕の言う通りにしてればいい。」



また、あたしの唇を奪おうとした。



振り払おうとしても力が入らなかった。



「やだ、やだ!!助けて、蜂矢先輩!!先輩!!」


あたしは精一杯叫んだ。