「これでいいのかな?」 あたしは裁縫道具を持って被服室を出ようとした。 その時――…… ドサッ 「かはっっ」 いきなり、誰かに押し倒された。 裁縫道具は床へと散らばった。 あたしの上には知らない男がいた。 黒ぶちのメガネと真っ黒の髪をした男子。 いかにも暗そうな人だけど、メガネを取ったら、そこそこかっこいいと思う。 そして、その男子が口を開いた。 「ずっと、好きだった。高宮華――……」 へっ? 彼はあたしの唇を奪おうとした。