「………あの子、人を好きになるのが怖いんだ。」
「華ちゃんも言ってた。それってどういうこと？」
俺はそれが不思議でならなかった。
「華の両親は………その芸能界にいるんだ」
え……？
えぇ!!
つっつっ、つまり、
「芸能人ってこと？華ちゃん芸能人の子供なの!?」
「うっさい！興奮すんなっ!!」
「それってよくない？」
「全然よくない……。華はねぇ！親から愛情が感じられないの!!」
「え………。」
「二人とも超人気だから、忙しくって。ほとんど家に帰って来ないらしいし、約束だって守ってくれないんだって！もぅ、ずっと華のことほったらかし………。いつしか、華は一番信頼しなくてはならない親が信じれなくなったんだ………。」
華ちゃん…………。
谷原があまりにも真剣に語るから少し驚いた。
谷原は華ちゃんのことがすんごい好きなんだな……。
「でも、そんな華を癒してくれた、助けてくれたのは、中学時代の華の彼氏だった。華は彼の愛をすごく感じていた。華は彼を信じていた。だけど…………アイツは華を裏切った、浮気してた。たくさんの人と。」
「…………華ちゃんもいろいろ大変だったな。」
「どう？蜂矢春人。華を変えられる？裏切らない？」
………もちろん、答えは
「当たり前だ。俺が華ちゃんを変えてやる………。」
