「ちょっと、いい?」
そう言われて、あたしはやはり人気のない所に連れてこられた。
「あっあの―――………?」
あたしが口を開いたら、一斉に睨まれた。
うぉっ………怖っ………ι。
「あんたさァ、いい加減、春人のこと諦めてくんない?」
先輩方の中のリーダーっぽい人が言った。
「えぇーと……。諦めるも何もあたし、蜂矢先輩のこと何とも想ってないんですけど……………ι」
「はぁ?嘘つけ、あんたが春人に好意うってんのくらいわかってんだからね!?」
いやいや、マヂで先輩のこと好きじゃないんですけど!!
「…………。」
何言ってもわかってくれなそうだなこの人たちは…………。
否定すんのも疲れた………。
「何黙ってんの!?否定しないってことは、やっぱ春人が好きなんでしょ!!」
そう言って、女の先輩はあたしに襲いかかろうとした。
その時―――…………
「何やってんだ!お前らっ」
「は、春人!」
「せん……ぱ…い」
蜂矢先輩が現れた。
来ました。ヒーロー……。
あたしの予測通り………ι
「華ちゃん、大丈夫?………お前ら…華ちゃんに何した!?」
「ち、違うの……春人……」
蜂矢先輩は怒った。
先輩かっこいい――………。
なんて、思うかっ。
「今度、華ちゃんになんかしたら、俺……許さないから」
「……………。」
女の先輩達は黙りこんでしまった。
蜂矢先輩は、クルッとあたしの方に振り返って………