ピーンポーン……
ピーンポーン……
未だに鳴り続けるインターホン。
ピーンポーン……
めんどくさいし、こんな顔だから出ないつもりでいた。だけどあまりにもしつこいから、仕方なくあたしは玄関へと向かった。
「はぃ……」
ガチャ………
あたしは無気力のまま玄関のドアを開けた。
「うゎ…………っ!?」
気がつくと………
あたしは温かい春人の胸の中にいた。
「春人……?」
「ごめんっ!ごめん。俺、谷原と華ちゃんを泣かせないって約束したのに!」
ギュッと春人がさらに力をいれてあたしを抱きしめる。
「俺、ホントに華ちゃんだけだから!つか、華ちゃんがいなきゃ俺……生きていけない!」
春人……。
あたしも春人がいない世界なんてつまらないよ。
生きていけないよ。
それくらい
愛してるから

