Honey★Prince




ピーンポーン……




ピーンポーン……




未だに鳴り続けるインターホン。




ピーンポーン……




めんどくさいし、こんな顔だから出ないつもりでいた。だけどあまりにもしつこいから、仕方なくあたしは玄関へと向かった。





「はぃ……」




ガチャ………




あたしは無気力のまま玄関のドアを開けた。






「うゎ…………っ!?」






気がつくと………




あたしは温かい春人の胸の中にいた。




「春人……?」



「ごめんっ!ごめん。俺、谷原と華ちゃんを泣かせないって約束したのに!」




ギュッと春人がさらに力をいれてあたしを抱きしめる。




「俺、ホントに華ちゃんだけだから!つか、華ちゃんがいなきゃ俺……生きていけない!」




春人……。



あたしも春人がいない世界なんてつまらないよ。



生きていけないよ。









それくらい





     愛してるから