★翌日★



「高宮――!」



また、あの男子があたしを呼んだ。



「なに?」



「また、お呼びだしです。」



はぁ~。また、蜂矢先輩か………。



と思ったら、あたしの予想外………の人物。



「あんたが、高宮華??」



知らない女の先輩方に呼ばれました☆



「はい。そうですが……。」


あぁ~、これきっとあれだよ。人気のない所に連れていかれて集団リンチされんだよ。


ベタだね…………。


階段から突き落とすこと自体ベタだかんね。


ドラマの見すぎだよ!



「ちょっと、いい?」



ほ~ら来た。



そんで、あれでしょ?
蜂矢先輩がタイミングよく現れて『先輩かっこいい……』って主人公が惚れるパターンでしょ??



ふははっ、残念ながらその手には引っ掛からないぞっ。



つか、とりあえず落ち着けっ!あたし!!



「すみません。私、急用がありますので…………では、ごきげんようっ!」




あたしが全力で走り去ろうとしたら、


腕をガシッと捕まれてしまった。



うわっ、想像以上に恐ろしいわぁ………。



高宮 華ピンチです☆ミ



やばいね、混乱しすぎてあたしキャラ変わってんね。