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「……は、春人さん、まだ怒ってるんですか?」





帰り道。ずっとムスッとしている春人にあたしはたずねた。



ムスッと口を尖らせているこの顔がより一層に可愛く見える。





「う~……。ごめん…なさ…ぃ」





あたしが謝ると春人はツーンとそっぽを向いてしまった。



つか、なんであたしが謝ってんのさ!





「……誰にキスされてもあたしが……好きなのは春人だよ?」





春人は顔を赤く火照らせながらチラッとこちらを見た。




言ってる方が恥ずかしいのに……////





「………ホントだよ。ずっと春人が……好き。…信じて……?」





あたしは左手で春人の右手をギュッと握った。





……そしたら、春人もあたしの左手をギュッと握り返してくれた。