春人は、拳を握った右手を大きく振りかぶった。 そして、その拳は――…… ボスっ――…… あたしの頭の下にあった枕が攻撃を受けた。 そう、あたしがとっさに枕で浪川くんをガードして、春人のパンチを受けた。 「華ちゃん?」「高宮さん?」 二人の声が重なった。 「……だめ。殴っちゃだめだよ。……喧嘩しちゃだめだよ。」 あたしは必死に二人に訴えた。もし、春人が浪川くんを殴ったりなんかして問題になったらヤだもん……。