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「はぁ?あの浪川祥に告られたぁ!?」






「シーッ!麻耶っ声でかいって!!」





あたしは慌てて麻耶の口を手で覆った。
あたしと麻耶は今、放課後によく行くマッ●にいる。






「で、ちゃんと断ったんでしょうね?」






「う………!そ、それがぁ……」






「まままっ、まさか、オーケーを?」




麻耶はとても恐ろしい顔をした。ちょ、麻耶さーん。勘違いしないでくださーい。




「違うよ。断るタイミングを失っただけ」






あたしがそう言うと麻耶はホッと胸を撫で下ろした。





「そっか、よかった。よかった。……でも、早めに言った方がいいよ?後でややこしくなっちゃうから」





「う、うん。そうだね……ι」





あたしはストローに口をつけながら言った。





少し浪川くんがかわいそうだけど、あたしには春人がいるし仕方ないよね。






「それに、浪川くんは華に彼氏がいるの知ってるんでしょ?」





「うん。知ってた。」