「あたしも……です。」





えっ!?




言ったのは、あたしでわなく……夏希ちゃん。





「あたしもひとりの男としてお兄ちゃんが好きです。……だから、この好きな気持ちは誰にも負けません。」






夏希ちゃんはあたしの目を見て堂々と言った。




春人が好き??
ひとりの男として……?
まさか、彼氏の妹がライバルになるとは思いもしなかった。
でも、相手は兄弟なんだよ?夏希ちゃん……。






「そっか……。でも、あたしも負けらんないよッ!?夏希ちゃんはあたしの恋のライバルだね!??」





誰を好きになるなんて個人の自由。たとえ兄弟だって叶う恋だってあるかもしれない。油断大敵!!





「ら……い…ばる?」




「うん♪」





あたしはライバルが出来たというのに何故かご機嫌だった。
なんだか、夏希ちゃんとわかり合えた気がした。







好きな人が一緒って言うのは大変だけど、嬉しい。だって、ほかの人にも彼の良さがわかるんでしょ?それってかっこいいと思う。