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2ヶ月ほど前のこと。


俺は、授業をサボっていつもの体育館の裏へと行った。



そこに、女の子がいたんだ。俺の指定席に。


肩まで伸びたストレートの黒い髪。
大きな瞳。
高校生と思えない大人の雰囲気でとても綺麗な子だ。



あぁ、この子が高宮華か……。



俺はすぐに華ちゃんだとわかった。



結構、有名な子だから……。


入学して1ヶ月で8人の男に告られたとかなんとかのもて子さんだ。



華ちゃんは、遠くを見つめながら悲しい目をしていた。



なんかあったのかな?



「あれれ~??授業サボって何やってるのかなぁ?」



華ちゃんはビクッとしてこっちを振り向いた。



「あなたもそうじゃないですか」



「あはは~、そう言えば、そうだね♪」



そう来たかっ!!