「この前、文化祭で遊園地のチケット貰ったじゃん?一緒に行こ~♪」



……あたしが勇気を出して言おうとしたことをこの人はサラリと言ったよッ∑



なんか、悔しい……。


あたしは、頬を膨らました。



「ありゃ?華ちゃん……もしかして、ダメ……?」



先輩はうるうるした瞳で見てきた。



先輩はいつも、そうやって女の子の母性本能をくすぐるんですか?


そういう仕草しちゃうとみんな先輩のこと好きになっちゃうよ……?



「華ちゃーん?」



「いっ、行きますよっ!しょうがないから、行ってあげますよ!!」


あ゛ぁ~、なに言ってんだあたし!



全然かわいくない言い方……。

性格ひねくれてるよ。


「ふふっ、華ちゃんはツンツン少女だねぇ。」



「どうせ、ツンツンつん子ですよ。」



「じゃあ、俺がいつかツン『デレ』にしてあげるね♪」



「デレませんから。」


先輩になんか、デレないもん……。

たぶん……ι