褐色の肌、銀髪の女の子は、そう言い放った。

「ほいよっ、オニーサン」

俺の財布が投げ返される。

「お連れさんが気付いてくれたみたいだけど、人込みで気を抜くのは感心しないね〜」

「あー、どうも。手間かけさせたな」

「まったく、流之助ったら…ありがとうございます」