そう言えば百花は遠くの学校に留学してたっけなぁ。
その頃いろいろあったのかもしれない。

俺はひとまず話を終え、席をたつ。

「んー…、わかった。親父さんによろしく頼むよ」

百花も立ち上がって膝上の本を片付け始める。

「うん、了解。あっ、今日は剣の稽古ないんだよね。時間とれる?」

「ああ、大丈夫だけど…何かあるのか」

「旅の情報集めとか、今日出来ることはやっとこうと思って。街まで一緒に行こう?」