……え?
私は目を見開いた。
「よぉ」
私の目の前にいたのは、数人の男子。
1人1人顔を見たけど、小田切くんはいない。
着くずした制服、明るく染められた髪、あちこちに開けられたピアス。
いかにも不良って感じのその男子たちは、(小田切くんほどじゃないけど)怖い。
「……何ですか?」
恐る恐る尋ねると、その人たちはニヤニヤ笑いながら近付いてきた。
下がろうにも、後ろには大きな木があって下がれない。
もたもたしているうちに、私は囲まれてしまった。
「アンタさあ……俺らが昨日の放課後、教室荒らしたことチクったんだって?」
ハッとした。
そうだ……!
どこかで見覚えあると思ったら、この人たち窓ガラス割ってた犯人だ……!
「チクるなんていい度胸してんじゃん。
どういうつもり?」
目の前にいた男子が、私の制服のリボンを乱暴に掴む。
「離してっ!」
私は目の前の男子をキッと睨み付けた。
「どういうつもり、ってそれはこっちのセリフよ!
あなたたち、教室めちゃくちゃにしたの、小田切くんのせいにしたでしょ!
おかげで小田切くんは犯人に間違えられて、危うく退学させられるところだったんだからね!」
それを聞いた男子がゲラゲラ笑い出す。
「ああそうだよ。
小田切には日頃の借りがあるからなァ……。
だからその借り返そうと思ってね。
わざと問題起こして小田切のせいにしてみたけど、まさかアンタに邪魔されちまうとは……」
「ひゃあ!?」
リボンを思い切り引っ張られた私は、前につんのめって転んでしまった。
すると、すかさず倒れた私の上に男子がまたがった。

