どうしようかな…。



「あのー、歩夢?」



「…。」



「寝坊しちゃってさ。遅れてごめんね?」



「…。」



あー、もうっ!



この雰囲気、耐えられないんですけど。



「…良かったー。」



「えっ?」



何が良かったんだろう?



私はカバンを枕にして寝ながら話す歩夢の顔をじっとみる。



「前に遅れてきた時はイジメられ始めた時だったからまたなんかあったかと思って心配したじゃんかよ。」



そう言うと歩夢は横を向いた。



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