「有里ー!!起きろー!!」 耳元でいきなり大きな声が聞こえた。 寝起きの頭では相手を判別することができない。 薄く目を開けるとそこには同じクラスね美咲がいた。 「うるさい。もうちょっと寝かして。」 振り払うように手元にある布を被ろうとしてはじめて自分がベッドの上にいないことに気づく。 やっと頭が覚醒してきた。 なぜ美咲が私の部屋にいるんだ。 ガバッという効果音がまさにぴったりな程勢い良く跳ね起きる。 さっきまで開かなかった目もバッチリだ。