『あ、はい。お邪魔します』


靴を脱ぐ

「じゃ、私はご飯を作ってる途中だから」

そう言って真白のおばさんは台所に行った


『ふぅ』

俺は階段を上がる

そういや、真白の部屋入るの何年ぶりだっけ…

なんて思いながら


ドアノブに手をかける

『開けるぞ?』

カチャッ‥

「う、わああぁ〜!!」

入るなり真白が叫んだ

そしてクッションまで投げてくる

『痛っ』

『真白〜てめぇどういうつもりで―――』

俺の言葉はそこで途切れた


「見ないで」
真白が少し涙目になりながらうるうるして俺に訴える

『お前の胸に興味ないから大丈夫だ』
俺はそう言ってドアを閉めた

ドクン…ドクン…

心臓が張り裂けそうなくらい脈を打つ

俺はその場に抱え込み頭を抱えた