「いっくん…」
コツンッ
彼の足があたしの前で止まる
『こんな時間にまだいたのか』
「いたっ‥」
コンッと日誌を頭に置かれてニヤッと怪しく笑ういっくん
『気ぃつけて帰ろよ?送ってやれねぇから』
コクンと頷くと手のひらにコロンッと何かを渡された
「飴‥?」
"何で?"というようにいっくんを見つめる
『風邪引いてんだろ?じゃあな。気をつけろよー』
そう言いながら後ろ姿のまま手を振るいっくん
トクンットクンットクンッ‥
鼓動が高鳴る
「嬉しすぎるよ‥いっくん」
あたしはひとり、廊下でポツリと呟いた
だって喉が痛かったの誰も気づかなかったのに…
大好き‥‥‥‥


