『やめろって、嘘だから。ハハッ…』
笑いながらあたしの頭をクシャッと撫でる
「だって!」
『嘘だっつーの、可愛かった‥ほら、行くぞ!』
そう言って腕を引き寄せられた
トクンッ
可愛かったって…
顔が熱くなる
後ろからいっくんの後ろ姿を見つめる
恥ずかしさを隠すようにぶっきらぼうに走るいっくん
それを見てまた口角が歪んでしまう
嬉しすぎるよ…いっくん
大好き…
ドアの前に来ていっくんと握っていた手が離れる
あ‥‥
『先行ってろ。一緒に来たら怪しまれるだろ?』
ズキンッ
コクンと小さく頷く
「じゃあ、先行ってる」
笑顔でそう言うといっくんはクシャッと頭を撫でて歩き出した
大丈夫。こんなの全然苦痛なんかじゃ、ない


