幼なじみは先生



一瞬びっくりしたようにあたしの顔を見て恥ずかしそうに一歩一歩近寄ってきた


「な、何ですか?」


いっくんに顔を合わせないように少し俯かせながら言うすみれ


可愛いなぁ…


なんて思いながら笑みを浮かべる


悲しいけど、大丈夫‥だよね。


「佳木さんにさっき頼まれてたんだけど‥先生と一緒に缶ジュース買ってきてくれるかな?これはみんなの割り勘のお金」

そう言ってすみれに封筒を渡す


‥大丈夫。笑える


だから、お願いだから…笑って


『…じゃあ行くか‥行ってくるな』


そう言ってすみれの腕を引っ張るいっくん


ズキンッ…


これは自分が望んだ事なんだから


ポタッ…


「あ‥‥っ」


ゴシゴシとバレないように袖で涙を拭う