幼なじみは先生


『理由なんて分かんねぇけど好き‥なんだ』


「連…」


言わなきゃ…言わなきゃなのに


「連、ありがとう‥けど」
『言うな‥今は聞きたくない…知ってるからお前が、先生んこと好きなの』

え………?

どういう、こと?

「それって」

『別に誰にも言わねぇから。けど、絶対ぇ諦めねーから覚悟しとけよ』

連の腕が離れる

ペタンと床に足がつく

連の後ろ姿が見えなくなっていく

胸が…顔が…熱い

張り裂けそうな胸を必死に押さえる

「真白…?」

後ろから声をかけられる
「どうした?真白ー?」

ポンと肩に手を置かれた
「杏…どうしよう」

瞳から零れ落ちそうな涙を必死に下唇を噛み締めて押さえる

あたしに泣く権利はないから

「…ほら、立ちな。帰ろ」
「うん」

帰り道、杏と色々喋りながら家に帰った