『あのさ、何でそんな離れてんの?』
「え?」
フルーツタルトを作って約15分
『だからこの距離』
その問いに言葉が詰まる
「えっと…」
『別にいいけど‥これ切っといて』
イチゴとリンゴを渡される
「ごめん‥‥」
一瞬見せた悲しそうな表情に胸が痛んだ
こんなんじゃ、絶対に振るなんて出来ない…
それからぎこちないまま時間が過ぎて部活が終わった
片手に箱に入ったフルーツタルトを持って下駄箱に向かう
「あ…」
連がちょうど靴を履いていた
下唇をきゅっと噛み締める
「何で、あたしなの?あたし何かでいいの?」
連はあたしでいいの…?
自然と口から出た言葉
「ごめん‥今の嘘」
こんなこと言うつもりなかったのに
何言ってんだろ‥あたし
「ホント、今の忘れていいから」
次の瞬間、彼の腕に抱き締められていた


