そこには小さく答えが書いてある


「あっ‥答えは12です」
ふぅ‥と胸を撫で下ろす
『正解。座れ』

いっくんの瞳があたしを見つめる

「あ、はい」

あたしはそう言うと椅子に腰を下ろした

パッと連を見る

そして小声で言った

「連、ありがとう!」

『おう』

連はそう言うとまた瞳を黒板に移した

そんな連を見てあたしは小さく微笑んだ


そしてチャイムが鳴り授業が終わりを告げた

「連!」

『あ?何?』

くりっとした薄茶色の瞳があたしの瞳を見つめる
「本っ当にありがとう!それでね、さっき答えを教えてくれたのは有り難いんだけどやり方を教えて下さい!」

両手を合わせて連にお願いする