Black world sky

「ア…アレフィー君?」


 メグが俺様を不思議そうに見る。あぁ、ジーッと見ていたからか。

 それにしても、メグには何かジョブがあるのだろうか…


「おいメグ。聞きたい事がある」


 その言葉にメグはピクッと反応する。


「お前何か職業はあるか?」

「しょ…職業?」


 メグが顎に手を当てる。


「ほら、戦士とか魔法使いとか…俺様の場合は勇者だし」


 メグはおどおどしてこう言った。


「あの…私は無職なの…」

「無職…」


 無職は村人よりも厳しいかもな。ライロンと戦う時に、どう待ってもらえれば良いのか…

 メグはすまなさそうな顔で静かにこう言う。


「ゴメン…無職って役に立たないどころか足手まといだよね…」

「確かに…まあ、気にするな。俺様は強いから」

「そっか…ありがとう!」


 メグは顔に満面の笑みを浮かべる。…こう言ってもなんだが、ちょっぴり不安だ。メグに攻撃が当たりでもしたらどうすれば…