Black world sky

「………!?」


 こっちから来るとは思っていなかったのか、魔物に一瞬の隙が生じる。


「隙ありッ!」


 俺様はそう言うと、魔物の大きな目玉を剣で刺してやった。


「ガアアアァァ!」


 魔物は悲鳴をあげ、目玉から血と体液を流す。俺様は素早く剣を抜き取った。

 目を潰したから俺様の姿は見えないだろう。…だが、その考えは甘かった。魔物にはもう1つ目があったのだ…

 魔物は反撃と言わんばかりに俺様にタックルをしてきた。


「ぐぅ…」


 そのまま20メートル先にぶっ飛ばされてしまった。全身が強く痛み、頭がボーっとする…あんな巨大な魔物に小さな俺様がぶつかったから当たり前か…