Black world sky

 そんな風にメグと言葉の駆け引きをしていると、もう魔物は目前に迫っていた。

 …殺るしかないか。


「メグ…俺様があの魔物を倒すから手を離してくれ!今ここで逃げても無駄な事は分かっている!」

「分かった!…アレフィー君死なないでね。ミイラ取りがミイラになったらダメだよ!」

「あぁ、その時はお前も仲良く道連れにしてやる!」


 メグに遺言のような事を言うと、俺様は剣を抜き、魔物と向き合った。

 相変わらず魔物はヨダレを垂らしたままだ。油断している…ならばこっちから攻撃してやろう!

 俺様は少し助走をつけると、剣を持ったまま魔物へと突っ込んでいった。