Black world sky

 魔物の股の下をくぐり、もうすぐ出口だと言う所で…


「わ…私やっぱり無理ッ!」


 メグが大声を出してしまった。その大声で魔物の眠りを妨げてしまった。


「グオオオォォォ!」


 魔物は地面が揺れそうな程に雄叫びを上げると、足元にいた俺様とメグを見て舌なめずりをした。


「ヤ…ヤバいから逃げるぞメグ!」

「う…うん!分かった!」


 俺様はメグの手を離し、そのまま全速力で魔物と反対方向へ走っていった。

 だが、一緒に走っていたメグがこけてしまった。


「俺様メグの分まで生きるよ!じゃ…」


 と、言おうとした瞬間、メグが俺様の足首を掴んだ。


「だ…大好きだから!お願い行かないでアレフィー君!」

「お…俺様も…大好きだから!頼むからその手を離してくれジュリエット!」

「私はメグだよ!」