Black world sky

「ついにはお母さんまで死んじゃって…私が借金するハメになったんだけど、まだ子供だからお金なんて持って無かったの。だから借金取りのあの人達が私の身体を売ろうとして…」

「過激な人生だな」


 俺様も今まさに過激な人生を歩んでいるんだけどな。


「でもあの時…アレフィー君が助けてくれて…ちょっと怖かったけど…うん…嬉しかった…」


 メグはそれから顔を赤くさせ、モジモジした。気のせいかいつもよりおどおどして見える。


「アレフィー君って…乱暴で怖くて冷酷だけど…あの時のアレフィー君は強くて格好良くて…私好きになっちゃい…」
「で?」


 メグの会話が長くなりそうだったので、真顔で素っ気なくそう言ってやった。


「え…アレフィー君…」

「何やってるんだよ。早く道案内をしろ。」


 そう言うと、メグは失望したような顔になった。


「…分かった。早くついて来てアレフィー君。」


 メグはぶっきらぼうにそう言った。心なしか目が死んでいるように見える。…女って不思議だな。