Black world sky

 少女はその様子を見て驚いたのか、固まってしまっている。まさか俺様がこんな事をしでかすだなんて夢にも思っていなかったのだろう。

 俺様も正直ビックリしてしまった。殺すつもりではなかったのだが…


「よくも…よくも俺達の仲間を!」


 男の屍に泣きついていた男がヨロヨロと立つ。そして男はどこからか大剣を取り出した。


「殺してやる…」


 男はそう言うと大剣を構え、地を蹴って俺様に斬りつけようとした。

 危ない…ちょっとした油断と迷いで俺様の方が死ぬのかもしれない。あまり乗り気では無いがこの男も殺そう。

 俺様は背の低さを活かして大剣を構える男の下をくぐり抜けると、そのまま背後から腰を斬りつけてやった。