Black world sky

 こうなったら後が無いのでもう殺るしかない…

 俺様は胸ぐらを掴んでいた男の腕に剣を突き刺す。


「痛てぇ!」


 男の腕から鮮血が溢れた。男はさぞ痛そうに自身の腕に手をあてがう。


「…このガキッ!」


 男は反撃を喰らわせようとして、体当たりをしてきた。それを俺様はギリギリの所でさけ、さっき刺した方の腕を今度は切り落としてみせた。


「うっ…」


 男はうめき声を上げると、その場に倒れ込んだ。斬られた腕を…本当は付いている筈の腕がそこに無い。腕から大量出血しているのでもうじき死ぬだろう。男は俺様を恨めしそうに睨みながら、そのまま目を閉じた。


「…おい!起きろよ!起きろってば…」


 仲間の男が死んだ男の屍に泣きつく。

 殺人をするのは初めてなのだが、やはり気持ちの良いものではない…