Black world sky

 そう思ってその場を去ろうとした。…が、5人の内の1人の男に目をつけられてしまった。


「おい、そこのガキ!目つき悪いぞ!そんなにこの女の子を助けたいのでちゅかー?」


 ナメているのか、男は赤ちゃん声で俺様に話しかけてきた。すると、他の男達まで俺様の所に集まってきた。

 1人の男が俺様の肩を掴み、耳の近くで鼓膜が破れてしまいそうな大声でこう叫ぶ。


「聞いてんのかぁ!?」

「…面倒くさい」


 静かにそうボヤいた。男はそれに逆上したのか、俺様の胸ぐらを掴む。


「あ゙!?お前今何つっ…」
「面倒くさいんだよぉ!」


 今度は周りの者にまでちゃんと聞こえるように、ハッキリとそう叫んだ。