Black world sky

「テスティング!」


 もう一度そう叫ぶと、俺様の体は白い穴の空間から消えていった…







「えーと…」


 気が付けば俺様は町外れのような場所で倒れていた。助かったのか…

 空が赤く夕焼けに染まっている。…こんな綺麗な景色を見るのは何年ぶりだろう。


「アレフィー…何寝ちゃってるの?」


 急に頭の奥から声が聞こえてきた。

 俺様は驚いて起き上がる。


「この声は…女神!?」

「そうよ」


 あの女神の声で返ってきた。自分の頭の中で会話をしているので変な感覚になる。


「早く魔王を探してよ。じゃないと大音量で叫ぶから」


 俺様の頭の中で大音量で叫ばれると困る。


「へいへい。探しに行きますよ。」

「あ、ついでにイケメンと美少年も探しておいてね」

「探すか!」


 俺様がそう言うと、女神の声は聞こえなくなった。