後ろ手にドアを閉めると、全身の力が抜けていくような感覚に襲われた。 佑・・・。 彼のあの日の決断。 佑。 「おい!実桜?」 ハッと気づくと、私の視線に見慣れた靴が映ってた。 目を上げると、私の顔を覗きこむ、元の顔。 「お前・・・・・・」 元にばれたくない、って思ったんだ。 何を隠したいのか、 もうその時の私には、そんなこと考えてる余裕すら欠片もなく。