「祐が来たって?」
向こうから少し低めの男の人の声が聞こえて、しばらくするとさっと障子が開いた。
入ってきたのは祐と少し目元が似ている、祐のお父さんだった。
そのあとに着物姿で入ってきたのは祐の、お母さん?
「祐、おかえり」
「ただいま、父さん」
私は緊張マックスで、ただ、にこにこしてるだけ。
絶対、顔ひきつってる。
そんな私を見て、祐のお父さんはにこっと笑ってくれた。
あ、祐と同じ顔。
ほっと緊張が取れたような気がした。
「えっと…紹介するね。こちらが…」
と、祐が言いかけた時に、お父さんが笑いながら続けた。
「ミオさんだね。はじめまして。祐から聞いてます。いつも仲よくしてくれてありがとう」
「いえ!あの…改めまして、倉吉実桜と申します。今日は突然すみませんでした。でも…お会いできて本当に嬉しいです」
付け加えた言葉に祐のお父さんはまた優しく笑って言ってくれた。
「ミオさんは、いい子だね。祐、お前よかったな」
「あぁ」
祐は照れながらも真剣な顔をしてうなずいてた。

