「ミオ、お母さん元気?」
俺は少し気になってた質問をミオにしたんだ。
遊びに行くと、いつも嬉しそうにお茶を入れてくれた。
笑ったとこがミオにそっくりだった。
ミオが短大に入った頃から体調を崩すことが多くなってて、
ミオが就職決まらなかったのも、就職活動がお母さんの病院通いに付き合ってて遅れたってこともあるんだ。
もちろん、ミオはそんなことおくびも出さないで、
みんなといる時は笑ってたけどな。
俺の質問にミオは一瞬だけ複雑そうな表情をしてからすぐに明るく
「うん。元気になったよ。元気すぎて困ってしまうほど」
ってケラケラと笑って見せた。
「そっか・・・気になってたから」
「・・・うん。ありがとう」
伏せ目がちにそう答える彼女を見てたら、
抱きしめたい、
キスを・・・したい。
そういう感情が抑えられなくなってくる。
好きだよ、ミオ。
でも・・・高校で見たあの光景が俺の頭の中に悲しくよみがえった。
そして、つい俺は言うつもりのなかった言葉を口に出してしまった。

